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Twitterで呟いてたら長くなりそうだったので、ブログに書きます。
TSUTAYAでSMAPの新曲を試聴していたら、小室哲哉作詞作曲って事で気になっていたカップリング曲「グラマラス」が、不思議なんだけど、まるでTM NETWORKみたいに聞こえてしまいました。
特にサビのメロディーのところで、俺の脳の中ではっきりと、宇都宮隆の声が重なったのです。
中学生だった当時、時代は80年代から90年代への境目で、クラスでは、光GENJIや男闘呼組などのアイドル派、解散直後で熱冷めやらぬBOOWY派などに分かれていた中で、アニメ『シティハンター』のエンディング曲だった「GET WILD」に衝撃を受けた俺はTM NETWORK派でした。
音楽業界で働いている従兄に頼んで、サインをもらった事もありました。
しかし、1994年のTM NETWORK終了以降、俺自身の音楽の嗜好が急速に変化してしまったのもあって、その後の3人の活動とか、90年代後半のいわゆる“小室プロデュース”作品には興味が湧かず、1999年に復活した時も他人事状態、復活後のアルバムやツアーも完全にスルーしていました。
そんな中での、一昨年の小室哲哉氏の逮捕。
CDショップや着うたサイトからTM NETWORKの項目が消されていく中で、「肝心の音楽業界で結果を出せなくなってるのに、あれだけ時代錯誤なバブリー生活送ってりゃ、カネが底をつくのも当たり前なのに…」という冷たい感想しか持てませんでした。
でも逆に、これがきっかけで、俺の中に“小室哲哉”という名前が再浮上したというのも事実。
日本の音楽ビジネスの仕組みを変えてしまったほどのサイズがある過去の栄光をゴミ箱に入れて、小室哲哉は再起動できるのか。
そしてもう一度、かつての規模とはいかないまでも、再び何らかの形で音楽業界にその名を刻むことができるのか。
昔ファンでした目線、つまり結局のところほとんど客観的な気持ちで、オフィシャルTwitterをフォローしたはずだったのに。
まさかSMAPに提供した曲を一回聞いただけで、“TM NETWORK”まで再浮上してきちゃうなんて。
まさか本人宛にツイートしちゃうなんて。
果てしなく薄いけど、返事の期待までしちゃうなんて。
思春期に聴いた音楽は何十年経ってもそのチカラがゼロになることはなく、ほんのちょっとした切っ掛けで、懐メロノスタルジーの枠を飛び越えて“現在”で光を放ってしまうんだという事を実感した瞬間でした。
もしも、万が一、いや億千万が一、本人が俺のツイートを拾ってくれたとしたら。
毎日毎日途方もない数のツイートが届いているはずなのに、「全てに目を通している」と公言している以上、流し読みでも何でも、本人の目に入っているのは、たぶん、間違いない、と思う。思いたい。
だからこそ、本人からの返信が有ろうが無かろうが、そんな事はどうでもよくて。
俺の言葉が本人に直接届くっていう事に意味があるわけで。
それでも、もしも返事をくれたとしたら、20年前の俺に会いに行って、小室哲哉本人と話せたよ、と誇張して自慢したい。
「音楽を表現するツールのテクノロジーが進化しているのと同じように、この20年でコミュニケーションのツールもどんどん進化して、職業も地域も時間も関係なく、手紙や電話よりも手軽・気軽に、一切差別なくあらゆる人が平等に繋がるチャンスを得るようになるんだよ。」と付け加えることも忘れずに。
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